2018/02/22

『アルテリ』五号


“さようならをいうと炎があがる
ほそいほそい声でうたを
さようならをうたう
すると わたしが発火して燃える
さようなら”
-石牟道子 (「夕焼け」より)

おかえり、文学。熊本の文芸誌『アルテリ』五号が届きました。
どすん、と腹に一撃くらったような感覚を覚えながらページを繰った。印刷された言葉ひとつに力がある。この文字のつらなりは、情報伝達の道具じゃない、心の振動をつたえるための灯火、揺らめき、生きる人間が発した声だ。「こころが、叫んでいる。それをことばにされたら敵わない」とは、編集人の田尻久子さん。

販売価格は1080円(税込)。234号バックナンバーの在庫もございます。

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