2017/02/24

『美しい街』


夏葉社の最新刊、尾形亀之助の詩集『美しい街』が入荷しました。
大きさも、手触りもちょうど良い。収録された詩のような、余韻を生かした構成も絶妙で。こんな本にしてもらえると、詩人もきっと嬉しいんじゃないかな。ぱらっと開けばちょうど“街風”。「街の夜はいつもながら明るく賑い/僕も交じって歩いている」。こんな詩に出会えると、なかなかどうしていい気分。挿絵は松本竣介、巻末エッセイは能町みね子によるもの。

尾形亀之助の全試作から55篇をえらんだ一冊。販売価格は1728円(税込)です。

2017/02/23

「プレスハム」



こりゃあ魅力的なフライヤー! 美味しそうな展示のご案内を頂きました。
度々紹介している作品集『味がある。』でおなじみのイラストレーター、マメイケダさんの個展「プレスハム」が大阪のギャラリー兼書店「iTohen」ではじまっています。「ああ、プレスハムみたいな絵を描きたい。と、いうような事を思うマメイケダの絵の展覧会」とのこと。お近くの方はもちろん、遠くの方でも是非お出かけください。

詳細は以下に転載します。ご確認ください。

***

大阪のギャラリー iTohen(イトヘン)にて、個展をやります。
11時から18時。月曜日と火曜日休み。よろしくお願いいたします。

・・

マメイケダ展「プレスハム」2/22(水)-3/5(日)
《イベント》3月4日(土)18時より高山なおみさん(料理家・文筆家)をゲストにお招きしてトークイベントあります。料理、という共通点もですが、興味があるのは高山さんの言葉というか、なんとなくそこらへんです。最近仲良くなりましてイベントに誘ったところ、お越しいただけることになりました。ご予約受付中。イトヘンのホームページから(http://itohen.info/news/ )ご予約ください。
場所:iTohen gallery books coffee
大阪市北区本庄西2-14-18


2017/02/22

『アルテリ』3号


“熊本で作っているとか、有名だとか無名だとか、にとらわれたくない。文学という言葉にとらわれたくない。文芸誌というくくりにとらわれたくない。そもそも、文学とか文芸誌というものをよく知らずにつくっているので、とらわれようもないかもしれないが。”
-“編集後記”より

熊本の文芸誌『アルテリ』3号が届きました。
荷を解いて手にとると、これまでにない厚さ、抽象的な表紙画。ぱらぱらめくると、合間に現れる広告が目に嬉しい。ああ、この雑誌には愛がある。そう思いながら、まず読んだのが『アルテリ』を手がける、橙書店の店主・田尻久子さんが綴った“おわりとはじまり”。活字を追いながら、6年前の地震のことや自分の店の色々がよみがえり、しばらく物思いにふけってしまいました。

今号も真摯さと愛嬌が絶妙なバランスで調和しているような気がします。販売価格は1296円(税込)です。

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□アルテリ 3号の目次

新妻の訴え言/石牟礼道子(詩人・作家)
残影/原田正純(医師)
原田正純と文学/萬野利恵(主婦)
明神岬の渚から/大津円(パート)
とげ抜き 拾遺/伊藤比呂美(詩人)
北京の十一歳/三宅玲子(ノンフィクションライター)
野菜組合の最初の女/三砂ちづる(作家・疫学者)
野の花/坂村岳志(花人・さかむら店主)
記憶の共有/高浜寛(漫画家)
誰もいない動物園/坂口恭平(作家)
『現実宿り』評釈/渡辺京二(思想史家・評論家)
ひとり/関敬(菊池恵楓園入所者)
関さんの涙/浪床敬子(私人)
陽光/松嶋圭(精神科医)
おわりとはじまり/田尻久子(オレンジ・橙書店店主)
カナタバル奇譚(第三回)/髙山文彦(ノンフィクション作家)
http://www.zakkacafe-orange.com/blog/

2017/02/21

『wax poetics』





“現存する日本唯一のブラック・ミュージック専門誌”、『wax poetics japan』のバックナンバーが入荷しました。
この雑誌を読みはじめると、止められない。どの記事もめちゃくちゃ面白い。表紙を飾るのは、サン・ラ、リー・ペリー、ミニー・リパートン、ビースティー・ボーイズ、アース・ウィンド&ファイヤー、ラリー・レヴァン、ジョージ・クリントンなど。ミュージシャン、DJ以外にもデザイナーやレーベル・オーナー、オーガナイザーへのインタビューも多数収録されているのも、良いところです。

当店では一律の値段設定、お求めやすくなっています! お気に入りの号をお手元に!

2017/02/20

速報:Live House OctBaSS!


さて! 気がつけば2月も半ばを過ぎました。春の気配もチラホラと感じますね。
そんなタイミングで久々の速報でございます。すでに会場「OctBaSS/DISCOS」のホームページで告知がはじまっておりますが、来る4月2日、日曜日にクーーールなジャズ・トリオ「Cro-magnon」を迎えることになりました。当店も共催というかたちで、携わることになり気合いは充分。こういうバンドの音を、生で聴いてもらえる機会をつくれるってのは光栄です。日々、このブログを通り過ぎるみなさんに会場にお運び頂ければ、そりゃあもうサイコー。どうぞよろしく。

準備ができ次第、うちの店でもチケットを販売します! いましばらくお待ちください!

***




「Live House OctBaSS feat.cro-magnon」

・日付:4月2日(日)
・会場:OctBaSS / DISCOS
・開場/ 開演:18時/19時 
・料金:3000円
・住所:茨城県つくば市天久保1-5-4 1F
・ご予約・お問い合わせ: OctBaSS/DISCOS https://www.facebook.com/octbass.tsukuba

2017/02/19

『文鯨』第二号


“いずれにせよ 何か物事の本質を見ようとするのなら
安易な解答などという 楽ちんで退屈なソファに もたれかかっていては 多分ダメなのである
孤独を恐れず 群れから遠くはなれて 一人で立たなくては ならないのであろう”
-真島昌利 / ザ・クロマニヨンズ(『BEAT NOTES BOOK』より)

「あたらしい言葉」をつくる、『文鯨』第二号が入荷しました。
今号は特集を“叫びを翻訳する”とし、世界を新鮮な目で観察し、思考した軌跡を書き手それぞれの方法で刻印した力のこもった内容に。たまたま手にした、ビート・ジェネレーション関連の書物にあったマーシーこと、真島昌利氏の言葉がしっくりくる若さ、鋭さ、頑なさ。安易な同調を求めない、その姿勢にボクは勝手に共感しています。

販売価格は864円(税込)です。若き編集人が生む熱に、触れてみてください。

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『文鯨』第2号<特集:叫びを翻訳すること>
-定価800円(+送料全国一律220円)
-2017年2月20日発刊
-H212×W140 B5変形
-頁:132p(カラー口絵 28p)
-ISBN:978-4-9908995-0-9 C0495
<装画>
-表紙:菅野静香
-「文鯨」題字:岩井悠
<目次>
・楠田ひかり「断片から衣服をたどってーsuzuki takayuki marriageー」【批評】
・嶌村吉祥丸「between」【作品】
・城李門「葉月あるいは明くる日のこと」【作品】
-特集:叫びを翻訳すること
・山本浩貴+h 「草のあいだから」【作品】
・柳澤田実「死のない生活」【批評】
・荻野洋一「被害者とは誰か?」【批評】
・渡部純「<さけび>が<語り>にかわるとき」【批評】
・吉田アミ「Voices」【作品】
・水沢なお「墨流し」【作品】
・上田由至「プロレタリアと分裂症」【作品】
・石川初/伊藤隼平「ささやかれたランドスケープ」【批評】
・三浦翔「わたしはどこから見ている−抜け落ちた足元に目を向けよ−」【批評】
-リレーエッセイ
・丹治史彦「言のはざまを泳ぐ」

2017/02/18

『ROCK MAGAZINE』


“現時点でロック・マガジンがパンク・ロックとして呼ぶのは、ラモーンズ、イギー・ポップ、ウェイン・カウンティ、ブロンディ、モダーン・ラヴァーズ、フレイミン・グルーヴィーズ、セックス・ピストルズ、テレヴィジョン、トーキング・ヘッズ等だ。話が元に戻るが、パンクという言葉がくせ者だ。手短かに言うなら、ラモーンズのジョーイの声、モダーン・ラヴァーズのジョナサンの声がパンクだろう。
-“総てのエナジィはギターから生まれる それがパンク・ロックだ”(『ROCK MAGAZINE』第5号)より

1976年のパンク・ロック。

2017/02/16

Today's YouTube #193



わああ。『バンコクナイツ』は観たいなあ。3/20発売のサントラ盤を当店でも販売します。

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話題騒然!空族最新作『バンコクナイツ』サントラが満を持して登場。劇中曲を完全網羅したフルボリューム28曲!

『バンコクナイツ』のみが到達できたあの世界がサントラに圧縮されぶちまけられる。Young-G(スティルイチミヤ)、DJ Kenseiらのトラック、山崎巌率いるバビロン・バンド、タイの70s・80sモーラムとルークトゥンの名曲達がお互いをリスペクトするように並び、そこにEDM とフィールド録音が奇妙に溶け込む世界――。

多くの人が魅了されたあのルークトゥン名曲「田舎はいいね」、劇中で強烈な印象を与えるクン・ナリンズ・エレクトリック・ピン・バンドの演奏、Tondo Tribeのラップ、アンカナーン・クンチャイ演じる占い師サイのモーラム、カラワンのスラチャイ演じるプーミサック亡霊の語り、そしてエンディング「イサーン・ラム・プルーン」も収録です。エム・レコード初のサントラ・リリースにもなる記念すべき作品。装丁はMMM(スティルイチミヤ/スタジオ石)。
http://emrecords.shop-pro.jp/?pid=113673278

2017/02/15

『MONKEY』11号の特集は「ともだちがいない!」


翻訳家・柴田元幸責任編集の文芸誌『MONKEY』11号が入荷しました!
特集は“ともだちがいない!”。「チャールズ・ブコウスキーがビート・ジェネレーションの一部のように言われることがときどきあって、どうも違和感があったんですが、それはつまり、ブコウスキーはともだち0、ビートはともだち集団、という違いが大きいから」と、巻頭の“猿のあいさつ”にある通り今号で取り上げられるブコウスキーは、なんだか特別。収録された掌編“アダルト・ブックストア店員の一日”と二篇の詩、どれも彼らしい作品ですよ。

販売価格は1296円(税込)! 幼き谷川俊太郎氏が描いた2種類のポストカードが付いてきますよ!

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最新号は「ともだちがいない!」と題し、ともだちがいなかったり、見つかったり失われたりする話が詰まった特集です。谷川俊太郎による書き下ろしの詩10編「ともだちがいない!」を、谷川が幼い頃に描いた絵とともに掲載するほか、チャールズ・ブコウスキーの未訳短篇小説「アダルトブックストア店員の一日」と詩二編を、柴田元幸の訳し下ろしで本邦初掲載。

また、『コンビニ人間』の大ヒットで一躍時の人となった芥川賞作家・村田沙耶香と伊藤比呂美のインタビューを柴田元幸が敢行。気鋭のアメリカ人女性作家、エミリー・ミッチェルの2つの短篇小説(柴田元幸訳し下ろしで掲載)と二人の日本人女性作家との類似点とは。

さらに、くどうなおこと松本大洋のコラボレーションは、特集タイトルにちなみ、『「いる」じゃん』と題した作品として実現。

そして、2月24日に7年ぶりとなる本格長編小説『騎士団長殺し』(新潮社)の発売を控える村上春樹が、昨年10月30日にアンデルセン文学賞授賞式で行なったスピーチ「影の持つ意味」を英語訳とともに全文掲載。スピーチで紹介されたハンス・クリスチャン・アンデルセンの短篇『影』も掲載しています。
http://www.switch-store.net/SHOP/MO0011.html

2017/02/14

『mar caliente』


つくばを中心に活動する、DJ有志が立ち上げたレーベル「narenohate records」からミックスCD『mar caliente』が届きました。
初作品は、sonic、okb、yuichiro、narenohateの四人がそれぞれの作品を持ち寄ったオムニバス(当店に在庫がございます)でしたが、今回はクリちゃんことDJ KURITAによる堂々のソロ・リリース。“mar caliente=あたたかい海”と題された1時間18分54秒のミュージック・ジャーニーをお楽しみください。なんと、5枚に1枚ほどの確率でオマケも付いているそうですよ。

DJ KURITAへのインタビューも収録して、販売価格は1000円(税込)! 良い感じですよ〜!

2017/02/13

こういう本




“なんだかんだ楽しそうにしてる奴が一番得だよね。だって楽しそうなんだもん。(略)みんなも意志をもって楽しんだほうが良いと思うんだよなぁ。何でも、そいつなりの楽しみ方があるからね。最近、江戸アケミ(じゃがたら)の「やっぱ自分の踊り方でおどればいいんだよ」って言葉が好きなんすよ。”
-DJ光(“無意識過剰な男”『SPECIALOOSE』vol.1より 取材・文/佐藤俊

“自分はなにものでもないんだ、自分たちはなにものでもないんだ、という自覚みたいなものが、ぼくたちグレートフル・デッドのあいだでは、共通の基盤になっている。なにものでもないからこそ、そこからなんだってつくっていけるのだ、という考え方が出てくる。”
-ジェリー・ガルシア(“新しい生き方のなかで”『自分の生き方をさがしている人のために』より 著/チャールズ・ライク 訳/片岡義男)

“僕が最初にやった「絶対零度」っていうバンドでも、シングル曲の歌詞が、「何もない、何もない」って絶叫しながらただ延々と繰り返すだけの曲だったけど、とにかく既存のスタイルは全て否定してかかってましたね。もちろん観念的でしたが。”
-大熊亘(“対談・大熊亘・桜井大造—記憶の力”『ラフミュージック宣言』より 著/大熊ワタル)

ボクのいい本、こういう本。

2017/02/12

顔面写経ポストカード


永積崇氏による「顔面写経」プロダクト、特製ポストカードを配布しています。
金額の多寡にかかわらず、商品をお買い上げの方にもれなく一枚差し上げます。栞やメモにするもよし、言葉を添えて誰かに送るのもよし。好きなように使ってもらえたら嬉しいです。預かった枚数がなくなり次第、配布終了。次回の作品を楽しみに待ちましょう。

2017/02/11

ステッカーを刷りました!


ひさびさにステッカーを刷りました。いつも通りの黒と白。
店で本を買ってもらえれば、もれなく一枚。面白い話をきかせてくれたら、もう三枚。そんな決まりはありません(期待はしてます)。
ボクに直接ステッカーがほしいです、と伝えてくれたら、差し上げます。友だちの店や家、ポケットに忍ばせることもあるので、どこかで見つけたら持って行ってください。どこに貼るのも自由ですが、車や自転車はおすすめできません。雨風ですぐに色がはげますし、四隅のビニールがめくれて不格好かなと思いますので。

2017/02/10

『popeye』839号


『popeye』最新号の特集は“二十歳のとき、何をしていたか?”。
この号が編まれるきっかけになったのは、立花隆と東大のゼミ生(1966年当時)とがつくった『二十歳のころ』だという。てっきりボクは、ムッシュこと、かまやつひろしの名曲“二十才のころ”が発想源だろうと早とちりして、鼻歌まじりに発売を心待ちにしていた。昨年の名特集“仕事とは?”みたいに読み応えのある号になるんだろうなあ、とワクワクしてたのだ。

果たして、出来上がったこの号は流石の内容! 性別、世代、職種を問わずに選ばれた33人の二十歳のころ。「イケてない時期なんて20代のうちに済ませておいたほうが絶対いいんだから」と言ってくれる、リリー・フランキーさんはやっぱり信用できる。お名前をみつけて、いちばんに探したリリーさんの記事を読み終えて、残りの方々のお話もゆっくり楽しもうとほくそ笑む。そうして、ああ、やっぱりオレは雑誌が好きだなあと認識し直す。

で、もしこの号を買った人がいるならば。
特集の後半、“二十歳のときに読んでほしい本と観てほしい映画”を凝視してみてほしい。うちの店の欠片がみつかるはずなので。
好きな雑誌のすばらしい特集号に協力できて嬉しかった! 今日は、それが言いたかっただけ! 『popeye』は書店、コンビニで売ってます。

2017/02/08

skech and note × 誠光社 文庫本BOX



絵と版画のアトリエ「skech and note」と「誠光社」による特製文庫本BOXが入荷しました。
写真の通り、茶と灰の2色展開で販売価格は756円(税込)。本のモチーフの上に活版で刻まれた言葉は「”Sous les pavés, la plage !”(舗石の下は砂浜!)」というナイス・チョイス。1968年のパリ五月革命時に壁に殴り書きされ、群衆の誰ともなくが叫んだスローガンです。さりげなく、革命の香りが漂います。

***

新潟のsketch and noteさんと文庫本が入る函を企画・製作しました。”Sous les pavés, la plage !”(舗石の下は砂浜!)というパリ五月革命時に叫ばれた詠み人知らずのスローガンを引用。舗石を剥いで投石したこととその向こうに広がる自由を、文庫の入った箱と読書という行為に重ね合わせています。函の中にも日本語訳の印字が。印刷は全て活版によるもの。お好きな文庫本を入れてプレゼントにお使いください。 *文庫本のサイズは各社異なりますが、比較的背が高めなハヤカワ文庫が隙間なくぴったり入るサイズです。極端に分厚いタイトルなど一部入らないものもございますが、ご了承のうえお買い求めください。

2017/02/07

『本とその周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅』


京都の書店「誠光社」オリジナル、『本とその周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅』が入荷しました。
この本、実は入荷は3度目。毎度、棚に出してはすぐに売り切れ、ここで紹介するタイミングを逸したままでした。「この本は、二〇一五年の六月から十二月まで、恵文社一乗寺店のコテージというトークやなんかをする、イスとかテーブルとかある場所で、ワークショップをやった、その成果です」と、語りかける奥付(コレ大好き!)が教えてくれます。「福永信と仲村健太郎が講師っていうかそんな役割」とも。

ワークショップに参加した10人による、9つの短編と1つのエッセイ。誠光社のご店主、堀部篤史さんへのインタビューと、参加者による座談会を収録した素敵な本。1000部限定、販売価格は1080円(税込)です。当店の人気者、マメイケダさんも参加していますよ。

***

小説家の福永信とブックデザイナーの 仲村健太郎が半年にわたっ て開催した小説を書くワークショップ、「本とその周辺をめぐる、6 か月とちょっとの旅」。書くことと同時に、小説が掲載される「本」そのもののことまで考えるユニークな内容で、ウェブでの告知直後に定員 オーバーになるほどの注目を集めた。本書は、その成果をまとめた生まれたての新人作家たちによるオムニバス作品集。 編集者、イラストレーター、学生、作家志望と、非小説家による創作を、小説家が磨 き上げる過程が記録されたドキュメントでもあります。小説が生成される瞬間とは? 小説が本になって読まれることとは? 常 にメタな視野をもって創作を続ける福永信 ならではの視点で、ワークショップ終了後 も半年間のブラッシュアップを重ねて完成したささやかな短編群。

contents: [小説]... 
『一人の時間』田村友里 
『ぱんがいて わたしがいて』芦井美由紀 
『誰かがそう呼ぶ』迫田海里 
『或る朝』小野寺机恵 
『小さな足音』鶴原早恵子 
『オルタナ・ガールフレンド』山内優花 
『炭酸水』福岡優子 
『梅干し』井浦美紗 
『グリズリー』中西一貴 
[エッセイ]...
『都会の暮らしの中で』池田真美(マメイケダ) 
[インタビュー]... 
堀部篤史 すべては十 九の夏から始まった。
[座談会]... 
小説ができるまでと、ちょっとの話

2017/02/06

『mountain』Tomomi Takashio



『grass and stone』と合わせて『mountain』も入荷しています。これも高塩友美さんの作品集。
仕事柄、頻繁にこうした自主制作の出版物を目にしますが、これは! と驚かせてくれるものはそう多くはありません。ZINEってのは手づくりであればいいわけでなく、柔軟な発想とちょうど良い値段設定があってこそ。著しくバランスを欠いているか、絶妙に釣り合いがとれているか。そのどちらかがないと、ボクはなかなか面白がれません。具体例を挙げると、前者では以前紹介した『すめる』、後者は今ここで書いている『mountain』かなと思います。

この本のモチーフは題名通りに、山。ときに青く、赤く、緑や黄にもなる山々をシンプルな線で描写します。巻中には写真で構成された小さな冊子『mountain』も封入され、奥行きのある構成です。加えて、2種類のサイズのカードを5枚封入して1200円(税込)と、良いお値段がついています。韓国の「The object」からのリリースです。

2017/02/05

『grass and stone』Tomomi Takashio




栃木県在住のイラストレーター高塩友美さんの作品集『grass and stone』が入荷しました。
ご自身の絵と文、写真から成る小冊子。「人間のいない植物だけの世界を雑草に作って欲しくて、草をたくさん書いた」、「いろんな形の石があって、描いていて飽きない」とある通りに前半は草、後半には石を描いた作品を収録。青々と繁りひろがる草葉と、ころんと置かれた石の対比が見所です。その間には『VERAN DA』と題された小さなZINEも挟み込まれているので、色鮮やか。版型、内容ともに贅沢なのでそう簡単には飽きさせません。

ディレクションとデザイン、出版を手がけた「The object」のセンスが光ります。販売価格は1500円(税込)。

2017/02/03

「ここらへんの味 in 広島」


作品集『味がある。』が好評のイラストレーター、マメイケダさんの巡回原画展「ここらへんの味 in 広島」のチラシが素敵です。
ずどんと居座るのはテールスープ、添えられる言葉は「どんなにお腹いっぱいでも、これは、お腹に入る、やさしい味。おいしくて、おいしい」。この描き文字が好きだなあ。「おいしくて、おいしい」ってリフレインも沁みる。きっと、本当においしかったんだろうなあ、このスープ。展示の会場は「READAN DEAT(リーダンディート)」という書店で、会期は2月4日(土)から13日(月)まで。ああ、ずっと気になっているお店にも行ってみたい! この辺のうまいものも食べてみたいし、たらふく呑みたい!

以下に開催概要を転載します。

***


マメイケダ個展「ここらへんの味 in 広島」
数年前から食べたもののイラストをノートブックに描き続けている大阪在住のイラストレーター、マメイケダさん。 鳳泉の焼売、山口果物のフルーツサンド、FOLKの谷口カレー。はみ出すほどの勢いで描かれた食べものは見ているだけで口の中がじわり。食べることが大好きなマメさんの人柄も自然と伝わってきます。
今回ギャラリースペースでは、京都の書店 誠光社さんが昨年刊行したマメイケダ初作品集『味がある。』に収録された原画の展示を行います。さらにマメさんが広島で食べたものの描き下ろし作品も併せて展示いたします。食べものへの愛情ほとばしるイラスト、ぜひお腹を空かせてご覧ください。
作家在廊日:2/4(土)、2/12(日)
会期:2/4(土)~2/13(月)※会期中無休
マメイケダ
1992年島根県生まれ。イラストレーター・画家。
2011年株式会社大惣に就職。(おもに惣菜の調理)2013年退社し、翌年大阪へ引っ越し勢力的に絵を描き始める。2015年digmeout(心斎橋)、la galerie(茨木市)、iTohen(本庄西)、DMOARTS(梅田)等で個展を開催する。発表と書籍雑誌等のイラストワークを中心に活動。食べたごはんの日記をよく描いている。絵話塾12期生。著書に「本とその周辺をめぐる6ヶ月とちょっとの旅」(誠光社)
HBファイルコンベ vol.26 副田高行特別賞、vol.27 仲條正義賞 大賞

2017/02/02

「RAW LAB」


友人のエポン君が持ってきてくれたフライヤーがとても良い。
ぱっと見どころか、がんばって凝視してみても読みづらい文字が並んでいるから、この紙片からはほとんど情報を吸い上げられない。でもサイズ、色、文字の詰まり方がなんだか妙に愛らしい。この「RAW LAB」なる企画のフライヤーを店で配布しているので、気になった方はお気軽に手にとってください。会場は天久保2丁目のミュージック・バー「Frog」です。2月18日、土曜日の23時にはじまるとのこと。

2017/02/01

『Spectator』最新号は赤塚不二夫特集です!


“効率化などかなぐり捨てて、無茶苦茶なバイタリティーとか無駄とも思える「狂熱」に立ち返ることのほうが、じつは大切なことなのではないか?”
-“はじめに 赤塚不二夫・創作の秘密”より

一日遅れましたが、当店にも『Spectator』最新号が入荷しました!
表題にも記したように、今号の主役は赤塚不二夫。そして、彼の作品をともにつくりあげた漫画集団“フジオ・プロ”とは何だったのか? を当事者の証言から検証するという画期的な特集になっています。濃密かつ圧倒的な情報量のため、ボクも全貌を把握出来ていません・・・が、冒頭に置かれた特殊漫画家・根本敬氏へのインタビューで語られる、赤塚とマイルス・デイヴィスとの近似に関する談話。これがもう、ものすごく鋭くって痺れました。両者どちらも、というか、その指摘をした根本氏ご自身がカッコいいんだなあ。この特集の最初にこれがあるってのが、すごく効いてます。

今号から販売価格は1080円(税込)に。『Spectator』は、バックナンバーもそろっています。

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スペクテイター 38号
発売/2016年1月31日
定価/1,000円+税
発行/有限会社エディトリアル・デパートメント


特集:赤塚不二夫 創作の秘密
「天才バカボン」「おそ松くん」「もーれつア太郎」など傑作マンガを世に送り出してきた偉大な漫画家・赤塚不二夫。生涯に生み出された作品は通算6万ページを超えるという。いずれもクオリティの高い膨大な作品群は、どのようにして生み出されたのか? マンガ創作工房〈フジオ・プロ〉を影で支えてきた漫画家・編集者・アシスタントの証言を通じて制作の舞台裏に迫る。

■第一章 証言構成 フジオ・プロ風雲録
証言者(敬称略):
横山孝雄(漫画家)
高井研一郎(漫画家)
北見けんいち(漫画家)
橋本一郎(元朝日ソノラマ編集者)
武居俊樹(元『週刊少年サンデー』編集者)
五十嵐隆夫(元『週刊少年マガジン』編集者)
小林鉦明(元『少年キング』『少年チャンピオン』編集者)
とりいかずよし(漫画家)
及川こうじ(漫画家)
斎藤あきら(漫画家)
てらしまけいじ(漫画家)
河口仁(漫画家)
しいやみつのり(漫画家)
峯松孝佳(漫画家)
■第二章 作品再録
「もーれつア太郎 ニャロメのいかりとド根性」(1970年)
「天才バカボン おまわりポリ公のダジャレ合戦1」(1974年)
「ギャグゲリラ タレント候補 赤塚不二夫」(1977年)
■第三章 欠陥・偏見的 
アカツカ大事典(つヅ才プロ編)
■その他のコンテンツ
・特殊漫画家・根本敬、赤塚漫画への愛を語る
・絵物語 赤塚藤雄のころ/構成・作画:川勝徳重
・赤塚不二夫 作品リスト
・なにから読むか? 赤塚不二夫ブックガイド/選・文:つヅ才プロ
・赤塚不二夫キャラクター80選/選・文:つヅ才プロ
□連載「雲のごとくリアルに 飛雲編 第二回」 語り=北山耕平