2016/10/17

『Drift Wood』多摩川音響


Senri Recordsから新作が届きました。やっぱりカセット・テープです。
一聴して思ったのは、やはり弦楽器の音が良いということ。そしてこの響き方は唯一無二。つい、無音の間にすら耳をそばだててしまいます。遠くで鳴るトランペットのような音、ブズーキという弦楽器の調べに身を委ねていると、ここではないどこかへと想像力が広がります。是非、その耳でもお試しください。

販売価格は1000円(税込)です。ダウンロード・コード付き。

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多摩川音響は撥弦楽器奏者の山田朋秋のソロ活動の場。
ライブやレコーディングでは、他のメンバーも参加することもあるが流動的で、あくまでソロのプロジェクトである。
現代音楽、ジャズ、民族音楽、特にオーネットコールマン、ホセインアリザーデの音楽には影響を受けている。 現在は、異なる音楽、またその演奏者を「融合」させるのではなくそれぞれが「共生」することで、本当の意味での自由な音楽を生み出すべく<Symbiosis music>(造語)を掲げ音楽活動を続けている。

今作は弦楽器のブズーキを主にしながらも様々な音をマルチトラックで録音されている。
やはり「音を共生させる」というコンセプトで作られる。 様々な音が同時に鳴っていると、立体音響やポリフォニーなどのキーワードを持ち出したくなるが、様々な音の間には相関関係は想定されておらず、あくまで個の音の共生である。 ブズーキの即興演奏、音色の面白さ、音に広がり、などの面からも楽しめる作品。
ジャケットは木版画作家、東本 由佳理によるもの。

http://senrirecords.zatunen.com/Drift%20Wood.html

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