2016/04/15

『に・褒められたくて』


“コネはない、実績もない、あるのは「褒められたい」という気持ちだけ――。
好きな人、に、アポなしで突撃して「あなたを描かせてください」と直談判。
描きあげた版画は二枚刷って、一枚は本人へ贈呈し、一枚は本人のサインとコメントをもらうことで、作品が完結する。これが、ながさわたかひろのライフワーク、〈に・褒められたくて〉。”

〈編集室屋上の新刊『に・褒められたくて』が届きました。
本書の著者は版画家・ながさわたかひろ。ながさわさんが「好きな人に褒められたくて絵を描いて会いに行った30人」とのエピソード、版画による似顔絵が本の中にどーんと力強くおさまっています。たった今荷を解いたばかりで読めていないのですが、ながさわさんは登場する「好きな人」すべてにアポ無し・直談判(電波少年的!)をしたとのことで随分と濃厚な仕上がりになっているのだと思います。書き手の姿勢、生き方がそのまま本に落とし込まれた希有な本。手にとってぱらぱらとめくっただけですが、すでにボクは圧倒されています。

販売価格は1944円(税込)です! 熱のある臨場体験型読書を是非!

***


に・褒められたくて
版画家・ながさわたかひろの挑戦
ながさわたかひろ・著
編集室 屋上・発行
A5判コデックス装/208ページ/1800円+税
ISBN 978-4-9906105-4-8
ブックデザイン 佐藤亜沙美(サトウサンカイ)
解説 えのきどいちろう
コネはない、実績もない、あるのは「褒められたい」という気持ちだけ――。
好きな人、に、アポなしで突撃して「あなたを描かせてください」と直談判。
描きあげた版画は二枚刷って、一枚は本人へ贈呈し、一枚は本人のサインとコメントをもらうことで、作品が完結する。
これが、ながさわたかひろのライフワーク、〈に・褒められたくて〉。
手が震えても、声が上ずっても、実際に会って「描かせてください」と頼む。
会ったときの印象や自分の思いを、心を込めて絵にする。
出来上がった絵と、描き上げた自信を持ってまたその人に会いに行く。
その繰り返しが、作品の強度をさらに上げていく。
時には失敗もある。褒められないこともある。でもそのすべてが、絵に、コメントに、現れる。
ただの作品集ではない、ドキュメンタリー作品集。
<掲載作品>
吉田照美/野村克也/会田誠/あがた森魚/大林宣彦/鈴木慶一/タケカワユキヒデ/ピエール瀧/高田文夫/おすぎ/市川準/篠原勝之/唐十郎/ヤン・シュヴァンクマイエル/四谷シモン/大竹まこと/直枝政広/みうらじゅん/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/山里亮太/春風亭昇太/柳家喬太郎/樋口真嗣/蛭子能収/ムッシュかまやつ/大根仁/三遊亭白鳥/渡辺祐/武田鉄矢/平野甲賀(掲載順)

0 件のコメント: