2014/10/08

『TO magazine』が入荷しました。


“ハイパーローカルな東京23区カルチャーガイド”を標榜する『TO magazine』の最新号が入荷しました。
今号で特集するのは品川区。ボクがかつて通った大学は品川駅から徒歩十数分、とは言えたしかあそこは港区なので、品川区はボクにはほとんど縁がなかったエリアです。そんな個人の事情は置いておくにしても、遊びにいくわけでもなく、仕事にいく用もない、とあるローカルを徹底的に調べ上げると一体どうなるのか・・・という試みの結果がこの一冊に凝縮されているわけです。なにしろ編集長の川田氏は毎号取りあげる区に実際に住み着き、生活もするとのことなので、そのこだわりは半端ではありません。

はたしてその結果はというと、これがすこぶる面白い!
表紙にも登場している広末涼子さんのインタビューからはじまって、江戸時代から幕末、水族館やら競馬場と時代も文化も縦横自在に横断するこの取材力には頭が下がります。とにかく雑多で濃密。そもそも町にはたくさんの人がいて、いろんなことを考えて暮らしているはず。真摯にそのエリアに向き合って、取材をしたならこれくらいの多様性はとうぜんあらわれるべきなのでしょう。その中でも特にボクの目を引いたのが、雑誌内雑誌のような仕様の「コラム特集:しながわ やたら◯◯なコラム」と「宇宙・品川・五反田」の二つの記事。前者では地元密着型の老舗スーパーや強豪シニア野球団(これが最高!)を取り上げ、後者では五反田由来のUFO研究家・荒井欣一氏を紹介するという離れ業で読み手をまったく飽きさせません。ぐいぐい引き込みます。

これ以外にも取りあげるべき記事はあるんでしょうが、いまはまだ未踏の地ばかり。まずは自分が読んで、楽しむことにします。
PEOPLE BOOKSTOREのあらたなおすすめ『TO magazine』をどうぞよろしくお願い致します。読み応えは確かです。

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「TO × Spectator:これからの雑誌の作り方」
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