2014/08/31

『IMA』最新号が入荷しました!




いま、一番面白い写真雑誌『IMA』の最新号が入荷しました。
今号の特集は“写真とテクノロジーの密なる関係”。現在進行形の写真の在り方を紹介しています。
大袈裟でなく表紙をめくったその瞬間から、色彩豊かな写真が目に飛び込んでくるので、飽きることなく楽しめます。
販売価格は税込みで2100円。写真はもちろん表現活動に興味のある方みなさまにオススメです。

以下、公式情報を転載します。

***


写真家と旅するフランス
松井康一郎/Normandie
川島小鳥/Clermont-Ferrand

巻頭ストーリー JH・エングストローム
「Tout va Bien」
インタビュー「二極性から生まれる独自的なヴィジュアル・ランゲージ」 文=伊東豊子

特集 写真とテクノロジーの密なる関係
「Limit Telephotography」トレヴァー・パグレン 文=ブラッド・フュールヘルム
「Best Before End」スティーブン・ギル 文=松田青子/菊田樹子
「The Enclave」リチャード・モス 文=山形浩生
「Trace」武田慎平 文=IMA
「ARECIBO」デヴィッド・トーマス・スミス 文=池上高志

スペシャル企画 Book in Book
WIRED × IMA
「ENHANCED VISION」
~テクノロジーはいかに「写真」を拡張するか?~

写真界に聞く、写真とテクノロジーの関係性とは?

トーマス・ルフ
「真実のようなフィクション」 文=クリストファー・シュレック

子どものための写真学校
Lesson1 歴史:杉本博司/森村泰昌/ジェフ・ウォール ほか
Lesson2 理科:トーマス・ルフ/北野 謙 ほか
Lesson3 社会:松江泰治/シャルル・フレジェ/米田知子/石内 都 ほか
Lesson4 生活:梅 佳代/森 栄喜/浅田政志 ほか
Lesson5 図工:サラ・イレンベルガー/鈴木 崇/エレノア・マクネア/うつゆみこ ほか
Lesson6 図書室:写真絵本の世界

Book in Book
『STEP OUT! vol.5』若き写真家のためのポートフォリオ集
富谷昌子/牧口英樹/倉谷 卓/石橋英之/滝沢 広

「Early Color」ソール・ライター 文=八巻由利子

「La Guerre des gosses」レオン・ギンペル 文=リュス・ルバール

Great Photographers×Dior

連載
Photo Planet 世界の写真ニュース
Focus トレンドレポート
New Books 注目の新刊紹介
People シーンを拓くキーパーソン
The Great Master’s View vol.9 リゼット・モデル 文=阿久根佐和子
ホンマタカシ「私ト写真」第1回 磯崎 新
アートフォトコレクターへの道! vol.3
Sales Information
シャーロット・コットン「PHOTOGRAPHER’S FILE 05」 フィル・チャン

2014/08/30

『Spectator』最新号が入荷しました!




のうがきはともあれ、ZENの不思議で魅力的な世界を知ってください。
読んだあとで、あなたのものの見方が、ちょっとだけ、変わっているといいのですが。
-赤田祐一(スペクテイター編集部)

『Spectator』の最新号が入荷しました。
特集は“禅とサブカルチャー”。禅-ZEN-にまつわるあらゆる事柄をスペクテイターらしく料理した、香り高い仕上がりです。
ぱらぱらとめくって思うのは、いつになくヴィジュアルが強いということ。どこか懐かしくって力強い、太文字の図版がページの上で踊っています。
もちろん内容は間違い無し。まだしっかり読めていませんが、思いっきりオススメしますよ。

2014/08/29

トーク・オデュッセイア第二歌にむけて・1


「トーク・オデュッセイア第二歌にむけて」

 ぼくは焦っていた。「本当にやりたいことってなんだろう。世の中「本当」なんてないんだよ。頭では分かっているつもりでも、心のどこかで信じていた、のだと思う。大学院での生活が終わろうとしていた、そんなころだった。
 2012年1月末日。神戸に移り住んで1年。海文堂書店でのイベントを教えてくださったのは、知人の渡邊仁さんだった。聞くところによると仁さんの師匠、小島素治さんを追いかけた本が出版されたらしい。内容もよく把握しないまま店内へ入り、二階への階段を昇った。一番奥にあるイベント・スペースに入ってみると、明らかに年齢層が高い。北沢夏音『Get back, SUB!あるリトル・マガジンの魂』の出版記念イベントが、それであった。

 イベントの後、ぼくたち(ぼくとぼくの奥さん)は急いで『Get Back,SUB!』を読み終えた。この「熱」を自分たちだけで持っているのは不可能だ。どうにかしなくちゃ。結果的にその10ヶ月後、ぼくらもイベントを行うことになる。大学図書館を職場とするぼくの奥さんが、70年代の初めに神戸で発行された小島素治編集の雑誌『SUB』(『季刊サブ』)6冊とその前身『ぶっく・れびゅう』2冊、今では入手困難な全巻を半年で揃えるという「奇跡」をおこし、大学の文化祭に北沢さんをお迎えしてトークショーを開催することができたのだ。2012年11月のことであった。このトークショーが、『SUB』研究会発足の直接のきっかけとなっていく。

「早い話がね、断絶をなくしてみようって思ってるんです。随分偉そうな物言いなんだけどさ。とにかく断絶をなくしたいんだ僕は。その断絶というのは、世代の断絶であって文化の断絶であってコミュニティーの断絶。僕はなんだかそれが全部つながって、とても深い断絶になっている気がするんだ。…」(山口隆『叱り叱られ』幻冬舍、2008年。)

 サンボマスター山口隆さんのインタビュー集である『叱り叱られ』は、ぼくのフェイバリット・ブックの上位に、常にランクインしていた。そして山口さんのこの言葉も、常にぼくの胸の奥底にあったのだ。世の中はなぜ、こんなにバラバラなのだろう。確かに分割していけば見栄えは良くなるし、手のうちに収まるサイズになって、使いやすく接しやすい、口当たりの優しいものが出来上がる。でもその結果、山口さんのいうような「断絶」が生まれてしまったのではないか。ひとつひとつは小粒でスマート。各々が結びつくことのない世界。
 ではこの「断絶」は、いつ生み出されたのだろう。ぼくは北沢さんのお話を聞いていて、それが60年代なのではないかと直感した。つまり60年代を自分たちなりに研究すれば、現代の「断絶」を埋めるきっかけがつかめるかもしれないと思ったのだ。そして何を隠そう、『叱り叱られ』の構成を担当したのが北沢夏音!こんな偶然あるだろうか。いや、もはや偶然ではない、必然である。


トーク・オデュッセイア第二歌にむけて・2


    2013年、『SUB』研究会は「研究会らしい」活動を行った。小島さんが『SUB』の次に創刊した雑誌『ドレッサージ』の編集者だった渡邊仁さんをはじめ、元神戸女学院大学の内田樹先生のゼミで出会った、さまざまな職業、年齢の方々に集まっていただくことができた。雑誌『団塊パンチ』(飛鳥新社、2006年)創刊号に載っていた「60年代の101冊を選ぶ」から各自が一冊を選び発表し合えたことは、大きくぼくの「心の断絶」を埋めてくれた。植草甚一、寺山修司、杉山登志、安井かずみ、サリンジャー、小林信彦。まだまだ知らないことがある。まだまだ「語り継ぐこと」がある。
 
『Get Back, SUB!』で描かれようとしているのは、「断絶の起源」の風景だ。『SUB』を手に取って眺めれば分かるけれど、そこには文学と音楽と美術と民藝が一体となっている、小島素治という人の生活がみえてくる。もしかするとぼくにとっての「本当」は、そこにあるのではないか。
 「『SUB』は、雑誌をつくっている人間にとって<踏み絵>だよ。」(『Get Back, SUB!』141頁)という後藤健夫氏(元『POPEYE』編集部)の言葉が深く印象に残っている。かつて禁教下の人びとは、十字架にかけられた男の絵を踏まされることで、己の宗旨を確認されたという。かつて自分にとっての「本当」を、禁止された時代があったのである。しかし一方で、その「教え」を伝えた人びとは大海原を旅してきたのだ。ぼくたちは『SUB』が休刊した、約40年後の世界を生きている。もうそろそろ、大事なものを踏まされるだけの日々から、おサラバしても良いのではないだろうか。出航の時はもう来ているのだ。
 
  オデュッセイアは、古代ギリシアの英雄オデュッセウスが地中海中を放浪する叙事詩である。60年代の終焉に抗うように船出したタウン誌の元祖『新宿プレイマップ』の元編集長、本間健彦さんの著書から発見した言葉「タウン・オデュッセイア」に触発されて生まれた「トーク・オデュッセイア」には、この言葉に含まれる「漂流」というニュアンスはない。むしろ、大型ガレー船に乗って各地の仲間を探し求める旅の過程をイメージしている。その船の名は『Get Back, SUB!』。北沢夏音船長のパッショネイトな指揮の下、ぼくたちはたまの座礁も考慮に入れて、そろーりそろーり進み出した。
 
今年3月8日に行われた第一歌は、トークに本間健彦さん、ポエトリー・リーディングに成田ヒロシさん、歌に前野健太さんをお迎えし、BIBLIOPHILIC & bookunion 新宿で行われた。まさに出航の宴という観を呈し、大盛り上がりの内に幕を閉じた。
 今回は、ぼくと同い年の植田浩平さんが主催するつくばのPEOPLEという港に錨を降ろして、やけのはらさんをお迎えする。お二人のお話のなかで、どんな「本当」の欠片が飛び出すのか。その欠片をキャッチすべく、今日もぼくはストレッチに余念がないのだ。

-青木真兵 / 『SUB』研究会
1983年東京都生まれ。関西大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。
専門は古代地中海史研究(フェニキア・カルタゴ)。関西大学文学部非常勤講師。『SUB』研究会主宰。    

2014/08/28

『生活の随筆』



『生活の随筆』がそろって入荷しました。売約済!

2014/08/19

PEOPLEの本棚・6



〇明日から3日間、PEOPLEは夏休みです!
〇とは言え、本は入ってきています。休み明けにはドシドシ出しておきます。
〇「『Get back,SUB!』展」の開始が遅れそうです。イベントは予定通り9/6に開催します。
〇「トーク・オデュッセイア」のご予約沢山頂いています。感謝感謝。夜の宴もよろしくお願いします。

2014/08/15

ピープルのお盆


◯PEOPLE BOOKSTOREはお盆の間も通常営業します(火-土15:00-22:00、日11:00-18:00)。
◯そのかわり、という訳でないのですが、8/20,21,22を夏休みにします。ご了承ください。
◯今月末には『Spectator』の最新号も入ってくる、はずです。特集は「禅」とのこと。
◯来月の「『Get back,SUB!』展」の準備も進んでいますよ。どうぞお楽しみに。

2014/08/13

気になるTシャツ



つくばのセレクトショップ「Diaries」のブログが面白いです。
店主モンゴル君による、ファッションや音楽、食べ物に対するまっすぐな愛情が感じられて、思わずにんまりすることもしばしば。
そこで紹介されていたこのTシャツがボクは気になって仕方がありません。見ての通りのブラックパンサーのモチーフ、黒豹党です。
ボクらのお友達ショップ「本屋ブルッックリン」に置いてあっても良いですね。これは。

DiariesはPEOPLEからもそう遠くはない場所にあるお店です。
ぜひ、つくばの街に遊びに来たら、ぐるりと回ってみてほしいなあと思っています。

2014/08/12

「風景の見える生活を持つこと、それを十分に使いこなすべき」-小島素治(『SUB』編集長)





天井の高い室内にはほとんど調度品といったものはなく、
テーブルの上にたわわに活けられた花があるだけ。そのガランとしたスペースに
アクセントをつけているのは、部屋の隅にあるプレイヤーから流れる音楽だけ。
アパートメントの窓からは、街も波止場も、一望できる。
小島さんのかけるウエストコースト派のジャズをききながら、
ぼんやり窓の外を眺めていると、あら不思議!
見えなかったはずのウエストコーストが見えてくるのだ。
風さえ、吹いてくるのだ。
ウエストコーストは、いわば小島さんにとっての“精神の王国”なのであり、
日常の中で慎重に培養され、今や確実に存在する風景なのである。
-本間健彦 (『プレイマップ』72年5月号より)

2014/08/08

『relax』が入荷しました。

※この背表紙のファンも多いでしょう。

どどんと『relax』が入荷しました。それも美品、すべての付録もそのままです。
ボクと同世代の人たちにとってはそれぞれの思い出や影響があるのかな、と思います。お店でも何人かとそんな話もしましたね。
もっと若い人たちはどう読むのかな。もう知ってることばかりだよ、となってもおかしくない。でも、興奮してくれたら、ボクは少し嬉しいです。
元の在庫と合わせればけっこうな量があります。お気軽に覗きに来てください。

9月に開催する「Get back,SUB! 展」でも『relax』の話になると思います。

2014/08/06

本屋ブルッックリン特製・ルービックキューブ



 “本屋ブルッックリンのルービックキューブが遂に完成しました!
 現在、ヒップホップとJAZZのレコードジャケットですが、
 今後、ロックなど他ジャンルも制作予定です!
 是非店頭で!
 最初に申し上げますが、ボディは中国製なので、
 競技用のようにガシャガシャ早く動かしますと壊れる恐れがございます。
 ご注意下さい!”

PEOPLE BOOKSTORE内で展開中、本屋ブルッックリンのオリジナルアイテムです。
ルービックキューブ誕生40周年を記念して、ブルッックリン店主が勝手に特製キューブを作成していました。これはオレらが祝わないといけないだろう、というわけでしょうか。絵柄はブラックミュージック編とロック編の2種類、販売価格は税込みで1000円。袋にいれたまま飾っておくも良し、ガシャガシャいじくり回すも良しです。好きなようにお楽しみください。ちなみにボクは、これまでに一度もルービックキューブを楽しめたことがありません。

この人たち、凄すぎますね。



2014/08/05

いろんな本が入ってきました。





PEOPLE BOOKSTOREは、常に本を探していますし、積極的に買い取りもします。
蔵書の整理をお考えの方、迷っている方、まずはお気軽にお声かけください。

2014/08/04

真夏の3枚




暑い、本当に暑い今年の夏、この3枚を気に入って良く聴いています。店でも車でも。
井上ケンイチさんのことは良く知らなかったけど、このアルバムを聴きながらレイド・バックってなんだろうなあと思い直しています。
そして自分はオーガスタス・パブロの音色が本当に好きなのだなと思い知らされ、トミー・ゲレロの音楽が今まで以上に良く聴こえたりもしています。
まだまだ続く、あっつい夏。ボクらは少しでも楽しく過ごすつもりですので、気軽に遊びにきてください。