2014/01/01

『Spectator』最新号!



あけましておめでとうございます。

昨年末に『Spectator』の最新号が入荷していました。
特集は「ホール・アース・カタログ」。伝説と呼ばれ、今も語り継がれるカタログです。
いくつもある逸話、当事者の証言。現在だからこそ見えてくるあたらしい視点。散らばった断片を徹底的に集め、検証し、繙いていく。
その軌跡がこの一冊に詰まっています。その内容は自主教育、ベジタリアニズム、気功にパソコン、ヒッピー・カルチャー・・・。
驚くほど多様な切り口を、ひとつのカタログから見いだせるのです。

七〇年代を僕はずっと、このLWEC(ラスト・ホール・アース・カタログ)と共に過してきた。紙は黄ばみ、糊ははがれてしまった。それでもまだ、このカタログの何分の一も目を通していない。手にするたびに、新しい発見がある。機械ではなく道具を! SB(スチュアート・ブランド)のこのメッセージは八〇年代に入ってますます輝きをましてきたような気がする。
-芦沢一洋(『現代アメリカ人物カタログ』より)

あらためてカタログのページをめくってみると、いまの世の中のスタンダードになっている暮らしのコンセプトが早くも当時の誌面に詰まっていたことに気づかされます。ソーシャルネットワーク、オーガニック、自然エネルギー、低炭素型社会・・・よりよい社会をつくろうと理想に燃えてサンフランシスコの編集部に集った若者たちが描いた夢が四十余年歳月を経た今になってようやく達成されつつあるように思えてくるのです。
-青野利光 (『Spectator』29号より) 

60年代にはじまった「あたらしい生き方」、「もうひとつの考え方」を探る旅。
その旅路の先に生きるボクらは、いま、なにを考え選ぶべきなのか。次の一歩はどこに踏み出すべきなのか。
そのためのヒント、キッカケはこの「伝説」から見つけられるかもしれません。

前人未到の道を歩みはじめた『Spectator』を是非、ご体験ください!

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スペクテイター29号・2013年12月25日発売

特集「SEEK & FIND Whole Earth Catalog」

アップル・コンピューターの創設者スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学卒業式のスピーチで引用した「Stay Hungry, Stay Foolish」という有名なフレーズとともに注目を集めながら、その中身については謎が多かった「ホール・アース・カタログ」。異議申し立ての時代を象徴するこの歴史的書物は、当時どう読まれ、のちの社会や文化にどんな影響を与えたのか?日本のカウンターカルチャー・ムーヴメントにも深く係わってきた論客を書き手に迎え、その答えを2号に渡って解明していきます。
サステイナブルライフ、緑色運動、DIY、自己教育、ネットワーク型コミュニケーションなど、さまざまな文化やムーブメントの基礎を築いたことでも知られる「伝説のカタログ」。その実態に迫る総力特集に、どうぞ、ご期待ください!

スペクテイター 29号 CONTENTS

■ 巻頭対談 ホール・アース・カタログ伝説をめぐって

■ 証言スクラップ 「幻のカタログ」は、どう語られてきたのか?

■ ホール・アース・カタログのできるまで

文/赤田祐一
挿画/大谷秋人

■ ホール・アース・カタログ概論

文/ばるぼら (ネットワーカー)

■ 70 年代、日本の若者雑誌に、なにが起こっていたのか?

文/橘川幸夫 ( デジタルメディア研究所所長)

■ ヒッピーたちは、なぜパソコンに魅せられたのか?

文/仲俣暁生 (文芸評論家)

■ バックミンスター・フラーの影響力

柏木 博(デザイン評論家)インタビュー
文/編集部

■ ベジタリアニズムと『ホール・アース・カタログ』

文/鶴田 静(菜食文化研究家)

■ 『ホール・アース・カタログ』と「自分を育てる教育」

文/末永蒼生(講座「色彩学校」主宰)

■ 『ホール・アース・カタログ』の成果、および全球時代の幕開け

文/津村喬(気功家)

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■ マウイの大佛―――ラハイナ浄土院 滞在記

写真・文/岩根愛

■ 証言構成『COM』の時代 あるマンガ雑誌の回想 1967-1973 〈最終回〉

取材・構成/赤田祐一

■ SMALL TALK OF THE TOWN

文/麻太朗、越川芳明、ハーポプロダクション、工藤カツレツ、ナイトウガク、坂本大三郎、tintin

■ 猟盤日記

文/戸川昌士 
扉絵/ミッチイ河鍋

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スペクテイター 29号
発売/2013年12月25日
定価/952円+税
発行/有限会社エディトリアル・デパートメント
〒380-0921 長野県長野市栗田606-3
TEL:026-267-5522 FAX:026-267-5523
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