2012/12/29

"It's an anywhere road for anybody anyhow"


きみの道は何だい? 聖者の道か、気狂いの道か、虹の道か、水槽のなかのグッピーの道か。いずれにせよ、誰でもがどこへでも行けるどんな道もある。どうやって具現するかだ。
-ジャック・ケルアック

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ジャック・ケルアックの『路上』の中に「It's an anywhere road for anybody anyhow」という好きな文章がある。この一言が路上という本の魅力すべてと自分は思っている。自分は十八才の時はじめて路上を読み、そこに自分の知らなかった自由を見つけた。「誰でもが自由にどこへでも行けるどんな道もある」。自由とは「良識と良心」である。
(『くちぶえカタログ』/松浦弥太郎-"ON THE ROAD"より)

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「おれたちは行かなくちゃならない」  
「行くって、どこへ行くんだ?」
「どこだかわからないが、行かなくちゃならない。河や人を眺め、世界の匂いをかぐんだ」


そうやって、じぶんの皮膚感覚で生々しくとらえた、あくまで等身大のアメリカを、手描きのままそっくり書きこんだ一枚の地図。それが『路上』だった。路上にとびだし、広大な野を突っ走って、街々をさまよいつづけ、狂ったようにハンドルを握って、
唸る大陸をとてつもないスピードで、ひたすら走りつづける。ただそれだけを熱っぽく語って、『路上』があざやかに甦らせたのは、忘れられていた夢だ。
(『アメリカの61の風景』/長田弘-"「路上」の国へ"より)

2012/12/23

今野英明&Walking Rhythm -終了しました!

flyer design:natunatuna
photo:Kitchen Soya


" Merry christmas with Walking Rhythm"

「毎年恒例。クリスマスには今野英明SHOW。

会場:
Kitchen Soya
http://kitchen-soya.com

出演:
今野英明&Walking Rhythm

今野英明(Vo)
八木橋恒治(Gt)
モッチェ永井(Ba)
ヤマグチユキノリ(Organ)
熊谷太輔(Dr)
久保田文泰(Per)


会場装飾:
Candle Queserser
http://quesersermiso.blog66.fc2.com/

日時:
12月23日 (日曜)
17時開場 / 17時半開演 

料金:
2500円  (前売)/ 3000円 (当日)

企画 :
Kitchen Soya

お問い合わせ :
Kitchen Soya 029-847-747o / info@kitchen-soya.com
茨城県つくば市東光台3-14-6

2012/12/22

Shingoster LIVING online shop

photo:Shingoster LIVING


なんと。
Shingoster LIVINGのオンライン・ページが立ち上がっております。
これまた素敵な写真と挿絵。とても、うつくしい構成なのです。
今後もゆっくりと更新されるとのこと。期待しましょう。

  突然ではありますが、[Shingoster LIVING online shop]オープンしました。
  もののもつ力をよりシンプルに端的に表現してみたくて思いきってはじめることにしました。
  ひとつひとつ実際に手にとるように見ていただけたらとの思いから、

  ゆっくりじっくりのペースにはなりますが少しずつ追加していきます。 

勝手に紹介。
身近なあれこれ。


2012/12/18

Today's YouTube #62




 夕暮れの町で 
 僕は見る 

 自分の場所からはみ出してしまった 
 多くのひとびとを 

 夕暮れのビヤホールで ひとり 
 一杯のジョッキをまえに 斜めに座る 

 その目が 
 この世の誰とも交わらないところをえらぶ 
 そうやってたかだか三十分か一時間 

 雪の降りしきる夕暮れ 
 ひとりパチンコ屋で 
 流行歌のなかで 
 遠い昔の中と 

 その目は 

 厚板ガラスの向こうの 
 銀の月を追いかける 
 そうやってたかだか三十分か一時間 

 黄昏が 
 その日の夕暮れと 
 折りかさなるほんのひととき 
 そうやってたかだか三十分か一時間 

 夕暮れの町で僕は見る 
 自分の場所からはみ出してしまった 
 多くのひとびとを 


 詩:黒田三郎

2012/12/17

『resveratrol』

photo:yuka ichimura

じっさい手にしてページをめくる—目に入る文句がいちいち良くて興奮して嬉しくて、
なかなか読み進められず。こんな状態、バシュラールの『夢見る権利』を手に入れた時以来かもしれない。
ちびちび読んでは機嫌よくしています。
文字を目で追う。ひとつひとつの「文字」が「言葉」「文章」になって脳が動いている感じ。
目玉って脳みそにつながっているんだと強く感じる。嬉しい。
単なる映画エッセイにとどまらず、人間にかかわる様々なこと(宗教、戦争、男女、国家)を丁寧に見つめた文章、すごく好き!
少しずつ読み進め、時々、奥歯でしっかりかんで滋味を確かめる。
読書はこうでなくっちゃ。

知人の市村友花さんが綴る、小冊子『resveratrol』より。
この生きた感じ。大好きなのだ。市村さんが身体ぜんたいで文字を追ってるのが伝わってくる。
たんなる文字が、言葉と文章に変換されるダイナミクス、いくつもの小爆発。
読書は体験だ。と思うところを、改めてつよくした。

おいしい言葉をひといきに飲み干す。
ぐいぐい、ぷはっと。これがしあわせ。

“リスベラトロールとは強い抗酸化力を持つ赤ワインやイタドリ等に含まれるポリフェノール”とのこと。
情報あふれるこの世のなかで、ぴりりと冴える見識。のびやかな好奇心。
はっきりとした独断と偏見。もっともっと活かしてほしい。

すごく好き!  そんな声が聞こえる小冊子。
次号もまた、楽しみでならない。

2012/12/16

VOTE!


12月16日は投票日。
各々の投票所にでかけよう。できるだけ考えよう。
便利なサイトも稼働中。自分の選挙区、候補者がはやわかり。
ちらっと覗いてみるのもいいんじゃないかと。

□選挙の総合サイト「ザ・選挙」
http://go2senkyo.com/blog/archives/6265

□“VOTE!!” / BREAKfAST
http://www.youtube.com/watch?v=X_cLMQEPXMY&feature=plcp

□“選挙に行こう” / 田我流
https://soundcloud.com/dengaryu/senkyo-ni-ikou



2012/12/12

未知のパリ、深夜のパリ


ともかくあったかい人柄らしい。どんな人とも愛情のある、しかし決してベタベタしない眼でつき合う。
乞食であろうが、ならずものであろうが、一個の人間として眺め、気がねまでする。実によく気のつく人なのだ。
基本的感覚としてこの人はオプチミストで明るい。のんきなところがある。
要領も決してわるくない。敏捷なところもある。ただのお人よしではない。
要するに友だちにしたいような人柄である。 (*1)

『未知のパリ、深夜のパリ』

ブラッサイと出会った。
はじめまして、どうぞよろしく。
街を歩く。人を見つめる。彼の視線をのぞかせてもらおう。
なんだか楽しくやれそうだ。

ブック・ミーティング!

***

1930年代のパリ。
ここにもストリートワイズがあったのだ。
それはすなわち路上の知恵、歩く男の勇気と嗅覚。好奇心。

『北回帰線』にはブラッサイは写真家として登場し、夜のパリの案内人となる。
彼は「夜の夢遊病者」だ。彼は夜の詩人だった。(*2)

(*1) 「われらの道案内 ブラッサイ」飯島耕一
(*2) 「ブラッサイとロレンス・ダレル」 丹羽正

2012/12/11

ベン・シャーン展 -線の魔術師-


線の魔術師。
ベン・シャーンが気になっている。絵にしても文字にしても。
葉山での展示を見逃したことを悔やんでいたので、これは絶好の機会。
ポスターや挿絵など、ベン・シャーンの商業デザイン(グラフィック・デザイン?)を見てみたい。

とある絵本屋さんで、ベン・シャーンとシスター・コリータと並べて置いてあった。
その光景にハッとした。あ、ここにいるべき人なのだな、と思ったのだ。

以下詳細。

***


丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展 ー線の魔術師ー


会期2012.11.17 [土] - 2013.1.14 [月]
休館日月曜日 (12月24日、1月14日は開館)、12月25日(火)〜1月4日(金)
開館時間午前10時〜午後5時30分(入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般900円(720円)、大高生720円(580円)

主催埼玉県立近代美術館、丸沼芸術の森
協力JR東日本大宮支社、FM NACK5

ベン・シャーン(1898 − 1969)は、1930年代から60年代にかけて、アメリカで活躍した画家です。リトアニアのユダヤ人家庭に生まれ、8歳のときに家族とともにニューヨークへ移住しました。移民の子として貧民街で育ち、少年の頃から石版画工房で働きながら美術を学んだシャーンは、一貫して人種差別や迫害、貧困をテーマに制作を続けました。また、ポスターや本の装丁など、グラフィック・デザインの分野でも活躍します。
ヒューマニズムの姿勢に貫かれたシャーンの作品は、描くものに対して、つねに鋭い批判の眼差しと深い愛情を投げかけました。特にその震えるような線からは、哀しみや怒り、そしてやさしさといったシャーンの感情が直接に伝わってくるようです。独特の線の魅力は、日本の画家やグラフィック・デザイナーにも大きな影響を与えました。
この展覧会では、「丸沼芸術の森」(埼玉県朝霞市)のコレクションから、近年新たに所蔵となった初公開の絵画・ドローイングを含むおよそ300点によって、ベン・シャーンの魅力を紹介していきます。


2012/12/09

"BOOKWORM 12/9 at Kamoe Hamamatsu"


横浜以来の"BOOKWORM"をご紹介。
今度は浜松、元警察署を利用した「鴨江別館」での開催とのこと。楽しそう。
ボクは参加するつもり。なので、一緒にいく人よろしくどうぞ。
とにかく。生きた言葉を集めておこう。

以下詳細。


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BOOKWORM 12/9 at Kamoe Hamamatsu

冬のBOOKWORMの開催です。
元警察所を利用した浜松のアートスペースで。
12/9(日)
開場・開演14:00〜
入場無料
鴨江別館 101
浜松市中区鴨江町1番地(浜松駅から徒歩15分)
053-458-5360
http://creativecityhamamatsu.org/kamoebekkan/top.html
主催:eel books
http://www.cafetheeel.com
【お問い合わせ】
cafetheeel@gmail.com(前原)
■リーディング希望の方は
当日13:30より会場にてエントリーを行います。
持ち時間は1人10分以内となります。
■CDの持ち込み可能です。
■楽器演奏可能です。


2012/12/08

"トーンアフタートーンリリースツアー" -終了しました!





"トーンアフタートーンリリースツアー・つくば公演"


日 程:2012年12月8日(土)
時 間:開場 18:00/開演 19:00
料 金:前売 2,300円/当日 2,800円

出 演:宮内優里toto (from SUIKA)

ご予約受付:
店頭、お電話、またはe-mailにてお受けいたします。 
お電話でのご予約:029-875-5092(営業時間11:00~19:00 火・水定休日) 
e-mailでのご予約:件名を「1208宮内優里予約 」として、
右記アドレスまで必要事項を明記の上、お申し込みください。 1001coffee@gmail.com


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宮内優里さんが今年もやってきます。
彩り豊かな夜になるのでしょう。SUIKAのtotoさんも出演してくれます。
あたたかくしあわせな気分に浸りたい方、ぜひご参加ください。
ゆったりと楽しめそうです。

ご予約受付中。


2012/12/05

THE HOT 8 BRASS BAND


"HOT 8 BRASSBAND / The Life & Times off..."

「フロアで間違いなくウケる楽しさがある。Hot 8は大好きだ。」― DADDY G (MASSIVE ATTACK)
「“Ghost Town”はドープすぎる..」― GILLES PETERSON
「ジャズ、ソウル、ヒップホップが絶妙に混ざり合っている..素晴らしい」― METRO
「完璧と言ってもいいだろう。一番ホットなブラスバンドの一つ。」― THE SUN
「ニューオーリンズが誇る才能」― THE GUARDIAN
「これは祝福の音だ…かつてのように、ブラスの音がクールなんだ。」― THE TELEGRAPH


2012/12/02

Today's YouTube #61



日曜の朝の 
夜が明けるころには なぜか疲れはてた気持ちになる

夜明けどきの 
日曜の朝は 
過ぎ去った数年前が無駄だったような気持ちになる

訳詞:高橋靖子