2012/09/20

小島武 展


驚いた。こんな展示が始まっていたとは。
これには必ず足を運ぼう。熱くて厚い、あの本を携えて。

ヒッピー、ラディカル、エレガンス。「ヒッピー」と「ラディカル」をつなげても、コード進行はまだ想像の範囲内だ。
ところが、そこに「エレガンス」が加わると、「ヒッピー」というトライバルな俗語が「ヒップ」に変換され、サイケデリックなギターのフィード・バックの後にソフトロックなオープン・ハーモニーのコーラスが飛び込んできたような、予想もつかない展開が生まれる。コード・チェンジの魔法にかるくとばされた時の目の覚めるような感覚! 言葉が響き合うことで、意味が、景色が、変わるのだ。それに続く〈花と革命〉というサブタイトルと「1970」という年代は、まさにだめ押しだった。
  -『Get back,SUB!』(北沢夏音・著)

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〈9/20 追記〉

会場に行って、また驚いた。
ボクは恥ずかしい勘違いをしていた。

自分の早とちりが嫌になる。これはまったく信じられない、読み違いだ。
なぜだかボクは、この企画は『SUB』の「小島素治 展」だと思っていたのだ。
だからこそ、上の北沢夏音氏の文章を拝借していたのだ。これは凄い企画だぞ・・・なんて震えながら。
でもそれは完全なる空振り、空回り。からっぽな熱情だった。

だが、しかし。そこにあった絵、文字、作品の数々は素晴らしいものだった。
全く存じ上げていなかった、小島武氏を発見できた。予期せぬ遭遇だ。
自分への呆れよりも、恥よりも、氏の作品のクオリティにただ、驚いた。

今日、ボクは、スタジオイワトで小島武を知ったのだ。
その幸運に感謝しよう。会場に出向く、熱を与えてくれた方々にも同じ思いだ。

平野公子さん。
素敵な時間をありがとうございました。
また、どこかでお会いできたら嬉しいです。
ビールをごちそうさまでした。

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小島武展

小島武展
2009年10月4日に亡くなったイラストレーター/グラフィックデザイナーの小島武の展示が9月15日から開催される。小島は桑沢デザイン研究所卒業後、フリーのイラストレーターとして活動を開始。アートシアター新宿文化の手刷りポスターを皮切りに、小室等のグループ・六文銭、井上陽水、高田渡などフォーク・シンガーとの仕事、沢木耕太郎の新聞連載や書籍の挿絵などの仕事で知られている。
今回、小島と親交の深かった平野甲賀が運営するスタジオイワトで、作品が一般公開されることとなった。映画、演劇、新聞、雑誌、漫画など膨大かつ多種多様な媒体で活躍した小島のほんの一部の仕事であるが、この展示は過渡期的なものとして、いつかその全貌を展示する大規模な展示が可能になればという意志が込められている。
現在、小島の作品を一括で所蔵できる美術館・施設などを募集している。連絡はスタジオイワトまで。
展示期間:9月15日(土)~21日(金)
時間:14:00~20:00(最終日は18:00終了)
入場無料
会場:スタジオイワト
101-0065
千代田区西神田3-8-5ビル西神田1F(地図
TEL:080-5452-3165
スタジオイワト公式サイト

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