2017/01/20

タコマフジ・レコード、2017年。


ざわざわと聞こえてきています、「今年はタコマフジの受注会やらないのかなあ」って声が。
結論から言うと、今年は受注会は開催しません。でも、ちらりと来季のコレクションをお見せすることは出来ます(現物ではありません)。店に足を運んで頂いた上で「あの、タコマフジのTシャツが気になるのですが・・・」とお声掛けください。毎年楽しみにしてくださっている方々には特に、つよくおすすめしたいラインナップが揃っていますので。

ご覧頂けるのは、明日21日・22日・24日の3日間です! この貴重な機会をお見逃しなく!

2017/01/19

『就職しないで生きるには』


“水彩画をつくるための時間。愛しあう時間。わたしが、いや仲間の多くが金をほしがるのもすべて「自由な時間」を買うためなのだ。自由の時間はえらく高価だ。”(*1)

“人びとは、かつては奴隷たちが主人から買っていたように、自由を買おうと努力している。ところが値がはりすぎる。べらぼうに高い。それで人びとはその金のために結局は生涯をつかいはたす。それでも自由は手に入らないままおわる。”(*2)

久々にレイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』を通読した。
よく知られているけれど、この本には「就職しないで生きる」ための方法は書かれていない。自らの意に添わない労働とは距離を置き、素っ裸で社会で相対する80年代初頭の自営業者たちをマンゴーが訪ね歩き、意見を交わした上でまとめられたルポルタージュだ。読みながら、登場するアメリカの独立人たちの多くが、よく笑い、怒り、悲しむエネルギッシュな人物だったと回顧されていて、安心している自分がいた。効率よく金は稼げてはいないけれど、自分の時間は好きなようにつかう。手持ちの金は少なくとも、時間を使う自由は手にする。その理想に極力近づこうとする人たちが、元気でなけりゃ、どうするのか。結局のところ、金がなけりゃ時間も買えないのだから・・・。

“この本の中でレイモンド・マンゴーも、そのことに気づいている。彼は、六〇年代から七〇年代への新しい文化の進行を経験してきた人たちが追求してきたのは、体制からのドロップアウトのつぎに、それなら、どうやって生きのびるか、「生計をたてつつ、同時に自由で、たのしめるしごと—マンゴーのことばでいえば〈根源的利益〉—をどうやってつくりだし、どうやって守りぬくか」という問題だった。その実体をみ、それについて考えることが、この本のねらいだ。”(*3)

繰り返しになるけれど、本書は「自力で生きぬくテキスト」ではない。でも、就職しないで生きるには、「どうしたらいいか」と考えるきっかけをくれる良書だと思う。その後に手にとるのは、定番の西村佳哲『自分の仕事をつくる』松浦弥太郎『最低で最高の本屋』か。はたまた、現在進行形の時代に合わせた応用編『Spectator』2013年の“小商い”特集号木村衣有子『はじまりのコップ 左藤吹きガラス工房奮闘記』野田晶房『渋谷のすみっこでベジ食堂』あたりがいいんじゃないかな。

長いこと考えつづけている「金と時間の関係性」についてまとめようと書き出したのだけれど、全く触れることができず・・・。

(*1)「小さな本屋さんをはじめた」より 『就職しないで生きるには』p60-61
(*2)「愛は一軒の家から・・・」より 同書p.206
(*3)「訳者(中山容)あとがき」より 同書p.212-213

2017/01/18

最近の「本屋ブルッックリン」




先週いっぱい開催されていた「仕立て屋のサーカス」公演期間中の店番を担当してくれた、「本屋ブルッックリン」のここ最近。
店頭分、オンライン・ショップとたくさんの入荷があった時期に比べれば、静かな雰囲気ですが少しずつ本が入れ替わっています。あ! あの本がない、と思えばこんな本あったっけ・・・なんてこともあります。なので是非、注意深く棚を観察してください。掘り出し物が見つかることもありますので。毎年好評のオリジナル・グッズも暖かくなってくれば、きっとまたなにかをつくってくれるはず。ご期待ください。

2017/01/17

『KARATE』


“まず、五木田智央が描くこのジャケットに”ムムム”ですよね。何この土偶みたいなの。。。現物を見たいような見たく無いような。。。そして音盤は、当店でもCDやTシャツを扱っているENERGISH GOLFのエグベルト・ジスモンチのカバー&CHERRYBOY FUNCTIONによるリミックス(両面オモシロいし!カッコいい!)をカップリングした、最高にハッピーなやつなんで皆さん!買いましょう!”飲み会”でかけたらウケること間違いなしっ!!! ”
-山辺圭司 / Los Apson?

ENERGISH GOLFのEP『KARATE』が入荷しました。
内容と値段のバランスが絶妙で、素晴らしいパッケージングだった前作『HEALTHY LIFE』同様、アートワークを手がけたのは五木田智央(ジャケットはもちろん盤面のレーベルもお見逃しなく)。PV制作は仙台在住の福原悠介と、今作もまた良い塩梅の面々が参加しています。レコードの溝に刻まれたのは、なんと“ブラジルの巨匠”エグベルト・ジスモンチのカバーです。B面にはCHERRYBOY FUNCTIONのリミックスを収録。

ダウンロード・コードが付いて、販売価格は1404円(税込)!
最後に気がつきましたが、レーベル名が“Beer&Records”って最高じゃないか!

***




ENERGISH GOLF
『KARATE』

A1 KARATE
B1 KARATE (CHERRYBOY FUNCTION Remix)

BRB-01 ¥1300+tax
C&P 2017 Beer & Records

映画『PARKS パークス』(監督:瀬田なつき/音楽監修:トクマルシューゴ/主演:橋本愛)への楽曲提供、台湾からMeuko! Meuko!の招聘など、活動の幅を広げる東京のグルーブ集団、ENERGISH GOLF。
次に挑むのは、”ブラジルの巨匠”エグベルト・ジスモンチの名曲”KARATE”のカバー。7インチのレコードでのリリースとなる。
B面にはCHERRYBOY FUNCTIONによるリミックス。アートワークは前作に続き五木田智央で、レーベル面も両面描き下ろし。録音&ミックスは馬場友美、マスタリングは永田一直という鉄壁の布陣。
MVは仙台在住の異能・福原悠介が製作。MP3ダウンロードコード付き。

Engineer: Tomomi Baba(TANGOK STUDIO)
Mastering: Kazunao Nagata (ExT Recordings)
Cover Artwork: Tomoo Gokita
Design: Yudai Yoshimura
Produce: Takahiro Hanazawa

2017/01/16

『GRAND ROYAL』#2


“20世紀最高のダブ・マスター=リー・ペリー大特集。昔、タイガーマスク(テレビ版だけだったこも)の挿話で、主人公が困った時にだけ訪れる、精神の拠り所とする達人みたいなジジィがいたが、ペリーもそんな感じか。20年前にはクラッシュも彼を詣でたのでした。年表、インタビュー(つうか金言集)、幻のブラック・アーク・スタジオ、ディスコグラフィなど、漏れなしの充実度。この号が出た翌96年”の1月にはビースティとともに来日公演を行った。
-安田謙一(『relax』2001年1月号 “GRAND ROYAL MAGAZINE READER'S DIGEST”より)

ビースティ・ボーイズが創設したレーベル「GRAND ROYAL」発刊の雑誌『GRAND ROYAL #2』 が入荷しました。
上記の通り、“The Magazine of Champions”と銘打った号で彼らが大きく取り上げたのは、ジャマイカのダブ・マスター、リー・ペリー。その他には、ティモシー・リアリー、ビズ・マーキー、テッド・ニュージェント、リッキー・パウエル、マニー・マーク、サーストン・ムーア、マッドハニー、ビル・クリントンてな名前が表紙に踊っています。一体どんな内容なのか? それは是非、その手と目と鼻をつかってご確認ください。あ、付録のソノシートも付いているので、耳もつかえますね。

2017/01/15

『J.D’s missing short stories』落合恵ポストカード(3枚組み)


“ジェローム・デイヴィッド・サリンジャーは、1965年に『大工よ、屋根の梁を高く上げよ、シーモアー序章ー』を発表して以来、コーニッシュの片田舎で隠遁生活を送り、以降その生涯においていかなる作品も世間に公表していません。2010年の没後、世の中と断絶してからも精力的に執筆活動を行っていたことが明らかになりましたが、それらの作品は本人の意向もあり、しばらくは読むことができないものばかりです。イラストレーターの落合恵さんにお願いし、J.D.サリンジャーの「失われた短編」を、遺されたタイトルからイメージし、描いてもらいました。それぞれどのようなタイトルなのかは、ポストカードを手にとってのお楽しみ。厚みある活版印刷が美しい仕上がりです。”-seikosha.stores.jp

京都の書店・誠光社特製、落合恵ポストカード(3枚組み)が入荷しました。
厚めの活版印刷で刻まれたイラストが3種類セットになっています。販売価格は972円(税込)です。

2017/01/14

『もう一度 倫敦巴里』


和田誠による奇書(貴書!)、『倫敦巴里』が『もう一度 倫敦巴里』として生まれ変わりました。
腰巻きに「戯作・贋作大全集」とあるように、これはもう、なんというか凄まじいブラック・ユーモア。ものすごい高度な悪ふざけ、とでも言いましょうか。とにかく強烈な本なんです・・・と、ボクには陳腐な表現しか浮かびませんので、店で直接お確かめ頂きたいです。復刊に際して『「もう一度 倫敦巴里によせて」』と題した小冊子を作成、封入というのも乙な仕事。書き手は清水ミチコ、堀部篤史、丸谷才一、谷川俊太郎という豪華な面々ですよ。

ほぼオリジナルのままの姿で、ナナロク社からの刊行です。販売価格は2376円(税込)。

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和田誠、1977年初版の伝説的名著『倫敦巴里』が、未収録作を加え、『もう一度 倫敦巴里』としてついに復活!

川端康成の『雪国』を、もし植草甚一が、野坂昭如が、星新一が、長新太が、横溝正史が書いたとしたら。(『雪国』文体模写シリーズ)
イソップの寓話「兎と亀」をテーマに、もし黒澤明が、山田洋次が、フェリーニが、ヒッチコックが、ゴダールが映画を作ったとしたら。(「兎と亀」シリーズ)
ダリ、ゴッホ、ピカソ、シャガール、のらくろ、ニャロメ、鉄人28号、星の王子さま、ねじ式、007、「雪国」文体模写……数々の名作が、とんでもないことに!? 谷川俊太郎、丸谷才一、清水ミチコ、堀部篤史(誠光社)の書き下ろしエッセイを収録した特製小冊子付。(※丸谷才一さんのエッセイのみ、再録となります)

和田 誠(わだ・まこと):1936年生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーター。1959年多摩美術大学卒業、ライトパブリシティに入社、1968年よりフリー。1965年雑誌「話の特集」にADとして参加。1968年から4年数カ月「週刊サンケイ」の表紙に似顔絵を描く(AD田中一光)。1977年より「週刊文春」の表紙(絵とデザイン)を担当し、現在に至る。出版した書籍は200冊を超える。1974年講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)、1993年講談社エッセイ賞、1994年菊池寛賞、1997年毎日デザイン賞など受賞多数。