2024/04/18
『沼探り』(CD-R)
4/18 店日誌
4月18日、木曜日。今日もゆらゆら帝国なのである。徒歩圏内のリユース店にあったのは『ラメのパンタロンetc』と題されたマキシ・シングル風のCD。表題曲のみ既発のヴァージョンで、ほか4曲はライブ録音と別ヴァージョンで、いま流れているのは「男は不安定(LIVE at LIQUID ROOM 2001.2.21)」。怪しげなベースラインが鳴り続ける低空飛行、8分43秒。不穏かつ不機嫌で、乗せられる言葉は文学的だ。古くも新しくもないが、めちゃくちゃに鋭利な音楽。
聴衆の歓声のような声のあとにはじまった「頭炭酸レディ(featuring YOKO)」は一転、人を食ったような暢気な雰囲気。あたまたんさん。いったい何なんだ、このバンドは。とか何とか書いてるうちに「3×3×3」が始まってしまった……。
マキシ・シングル(妙な呼称だ!)でもアルバムでもない音源。坂本慎太郎自身が手がけたアートワークも独特だ。既存のくくりには収まりきれない人、音楽を無理矢理に形に落としこんでいるわけで、とうぜんのように歪な形になっている。2001年に、おもしろいものが作られていたんだなあ。
今日明日は15時開店! 書籍はもちろん、中古レコードにも入荷あり。
2024/04/17
4/17 店日誌
4月17日、水曜日。なにげなく出かけたリユース店でゆらゆら帝国のベスト盤を見つけて、買った。店に戻って再生して、ぶっ飛んだ。なんてカッコいいんだ! 1曲目「グレープフルーツちょうだい」から興奮はおさまらない。独白調の歌詞に深みがある。演奏のキレ味、グルーヴといったらまあ、身体内の臓物をぐちゃぐちゃにされるような破壊力。四六時中聴いてたら気が狂う。こんなにすごいバンドだったと今の今まで知らなかった。
似た感覚があるとしたら、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。批評的な言葉は書けないが、楽曲にただよう退廃の気配に近いものがある。書きながら「午前3時のファズギター」が終わって「待ち人」がはじまった。この曲の雰囲気は昨今の坂本慎太郎の曲を思わせる。
気まぐれに開けてみた火曜日、きたのは主に友人たち。最長常連にしてMr.チューズデイの小川くん、エスプラくんにヨシオさん。最後の最後にあらわれた新田は今日もまたくるとか来ないとか。
今日明日は通常営業! 通販、在庫の確認などのお問い合わせはお気軽に。
2024/04/16
4/16 店日誌
4月16日、火曜日。那須塩原市でコーヒースタンド〈Coffee Ontario〉をいとなむナオコさんに声をかけてもらって、車で出かけた。黒磯公園の桜は満開、花びらがはらはら舞う光景は夢のようだった。欲を走らせる人が見当たらず、のんびりした空気が流れていて、安心できる。滞在時間はみじかくとも、何かしらをチャージした気分。ここまで来てよかった。ここ数ヶ月、そう感じる遠出が増えている。
道中で友人をピックアップして、目指すは板室の乙女の滝。山をぐんぐん上がっていく。空気がかわいていて、心地よい風が吹く。話も弾む。目的地に着くと、個展開催中の矢吹くんとナオコさんが待っていた。ここもまた気持ちがいい。途中で矢吹くんのご両親も合流してワイワイと話して、コーヒーをのむ。いやあ、それにしても気持ちがいい。
再来週29日(月)までの会期で、オンタリオにて当店が小さく出店。古本9割、新刊1割。トートバッグもある。鹿児島の〈食堂湯湯〉とおなじく安価な本を並べているので、気軽に手にとってほしい。各地でこうした機会をつくってもらえて、ありがたい! ホントに嬉しいです。
今日は午後からのんびりと営業。お暇があったらお出かけください。